創業計画書の組み立て 10のステップ その伍 ~実現するための数値計画~

こんにちは。

新潟県よろず支援拠点コーディネーターの吉原です。

 

創業の想いを書面に書き起こすことができても、それがいくらの儲けになるのか、或いは損をしてしまうのか、を知るための数値を計算していく必要があります。

⑨目標は? ~売上高、利益はいくらが目標ですか?~

創業計画書のなかでも、重要となるのが資金繰り計画と収支計画です。

資金繰り計画は、その日、或いはその月のお金の「入りと出」を予想した計画を立てたもの。

収支計画は、その月の売上などの収入と、その収入を得るために支出した経費を差し引いてプラスになるのか、マイナスになるのかを予想した計画を言います。

事業をしたことがないから立てられない」「数値がよくわからない」という理由から、苦手とする方も多く見てきました

そのため、他人に丸投げしてしまい、金融機関に説明を求められてもキチンと答えられず創業融資が実行されなかった、なんて話しもあります。

また、あまりにも右肩上がりの計画過ぎて、実態が伴わず開業して数ヶ月で廃業という悲しい場面も見てきました。

 

資金繰り計画を立てられないと、売上があっても事業を継続できなくしてしまう可能性を自ら高めてしまいます。

そして、事業がスタートしてからの現状と計画との比較、振り返りもできず、何が良かったのか悪かったのかもわからず、適切な経営判断ができなくなってしまいます。

 

例えば収支計画の場合、月の営業日数25日、客席10席、平均客単価700円のカフェで、1日平均40人の来店を想定した場合、ざっくりとした月の売上高が算出できます。

それに対して、コーヒー豆やドリップフィルターなどの原材料費、電気・ガス・水道などの光熱費、家賃、パートやアルバイトへの給与などの支払いがいくらになり、差し引くと利益が残るのか、或いは損失になるのか、が算出できます。

或いは、毎月最低でもこれくらいの利益が必要とした場合、確保したい利益と家賃、光熱費など支払いが固定している経費と、原材料費を合計した必要金額を算出すれば、最低でもこれくらいの売上を上げる必要がある、といった逆算で算出することもできます。

 

最初は、ざっくりでも差し支えありません。

販売数量や単価、1日の回転数など同規模や同業他店の店舗を参考に、資金繰り計画を、先ずは自分で立てて見ましょう。

でも、自分で立てた資金繰り計画は、独りよがりになりがちです。

ですので、よろず支援拠点をはじめとした、お近くの商工会や商工会議所などの支援機関や、借り入れをする金融機関と相談しつつ、ブラッシュアップしていきましょう。

 

また、事業がスタートしてからも資金繰り計画を立てていくと、例えば、15日後に大きな支払いあるけど、このままでは必要なお金が不足するので、いつまでにどのくらいの売上を上げたら良いのか、或いは借り入れをしなければいけないのか、といった判断がしやすくなります。

或いは、10日後に取引先からの入金があるので、このお金を他の支払いにまわすほうがいいのか、それともいくらかを残して積み立てておくのがいいのか、などお金の流れを判断する基準が見えてくるようになります。

 

 

⑩いつやるの? ~開業する時期はいつですか?~

創業を決意し開業するまでには、税務署への開業届けや、その他関連する行政への必要書類の提出・届け出、店舗の改修の現場立ち会い、仕入先の決定、店内の什器の買い付けなど、様々な準備・契約が必要ですね。

店舗の改修工事なら開業予定の何日前までに工事が完了していなければいけないのか、雇用をするならいつまでに何人必要なのか、開店時期だけの臨時でよいのか、常勤なのか、接客オペレーションにどのくらいの期間が必要なのか、など時間軸も考えておきましょう

そして、いつ頃にいくらの支払いがあるのか、その支払いをした場合に他の支払いに影響はないのか、なども検討・調整しておきましょう。

 

自分のイメージに合うカフェの内装工事にいくらの費用がかかり、どのくらいの工事期間が必要なのか、同時に何人のスタッフが必要なのか、プレオープンイベントを開催するのか、告知はどうするのか、などオープンするまでにやらなければいけない「やることリスト」の一覧を作り、各項目を一つひとつ分解して日数管理、工程管理を検討・計画してオープンに備えていきましょう。

 

 

10のステップに沿って計画を作り込めば、7~8割くらいの創業計画書がつくれます。ですが、計画書はあくまでも「計画」でしかありません

そのため、残りの3~2割は、実際に事業を始めて見ないとわからないことも多いです。

 

実際に事業を始めてからが、本当のスタートです。

事業を始めてみると実感されると思いますが、計画より上回る場面は少なく、計画通りに進まない、心が折れそうな場面に多く遭遇します。

・予想したより売上があがらない・・・

・設備にお金を掛けすぎた・・・

・お金があると思ったけどいつの間にかない・・・

・借入の返済ができそうもない・・・etc.

 

計画(理想)と現実は往々にして違うもの。

計画が甘かったのか、提供価格が高すぎた低すぎたのか、借入が多かったのか、など、比較・検討をするにも創業計画書はとても重要なものになります。

ですので、計画書を作って終わり!ではなく、創業当初は3ヶ月~半年、1年といった間隔で、計画と実際を見比べて、適宜軌道修正を心がけてみてください。

そして困ったことがあったら、よろず支援拠点を活用ください。

 

創業をただの夢で終わらせるか、実現に向けて動き出すか、はあなた次第。

ですが、あなたが動き出せば、あなたが目にする世界も大きく変わります。あなた自身が変わりたいと思ったときが、その時です。

 

新潟県よろず支援拠点は、あなたの夢をバックアップします。

 

新潟県よろず支援拠点では、創業に関するご相談に対応しています。

ご相談申込フォーム

皆様のご相談をお待ちしております!

 

吉原コーディネーター コラム

創業計画書の組み立て 10のステップ その壱 その弐 その参 その四

 

 

関連記事

PAGE TOP