【相談事例】株式会社太田材木店

ご相談のきっかけ

「山を守るために県内産の木の利用を増やしたい。 木材に付加価値をつけたい」と考え、柏崎産の杉をブランド化するために相談した。

 

開発に合わせて補助金の活用も支援

伐採から製材、建築までの一連を行う太田材木店。「新潟には荒れた山が多く、木材の利用が進まない。新潟の杉にもっと価値を持たせられないかと考えました」。そこで木材のトレーサビリティー情報をラベル表記し 『越後長次郎杉」という名前で付加価値化と産地の取り違え防止を実現。

さらに情報をICチップに書き込める 『OHTAG (オータグ)』 を開発。スマートフォンのNFCを活用し導入コストを削減することで実用化に至った。

「相談していなかったらここまでの仕組みにならなかった」と太田さん。今後は神社仏閣など歴史ある建物の改修等における部材管理など利用先の拡大にも期待が高まる。

支援のポイント

ICタグの開発に際し、業界の商流や物流、森林組合などこの林野行政の方向性を確認しながら、十分な検討を行った。

また、各開発段階における資金的支援として各種補助金を活用することで、リスクの高い開発に挑戦することができた。

↑製材から乾燥、プレカットまで一貫生産

 

木村泰博コーディネーターからのメッセージ

ブランディングからスタートし、製材品のトレーサビリティー印字システムの開発を経て、ICタグによるトータルなデータ管理システム開発に至ったことは林業や製材業全体のDX化に大きく寄与するもの。今後、新たな領域での活用の道も開けると思います。

 

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