PDCAのCheckとは何をすべきなのか?

こんにちは。新潟県よろず支援拠点コーディネーターの鈴木裕之です。

会社が世の中の変化に負けず儲けを増やし続けるために大切なことがあります。
それは「PDCA」です。
PDCAはPlan、Do、Check、Actの頭文字をとっており、それぞれに次のような意味があると一般的には説明されています。

Plan     計画の立案、目標の設定

Do       計画の実行

Check  実行結果の評価

Act      改善策の実行

PDCAは、エドワード・デミング博士が1950年に来日して指導した経営マネジメントの考え方をもとに、日本で手法化されました。P、D、C、Aと順にやっていってPに戻るので、「PDCAサイクル」とか「PDCAを回す」などといわれます。

 

PDCAサイクル     Plan→Do→Check→Act→Plan→Do→Check→Act→(続く)

 

私はご支援にうかがうと、「この会社はPDCAが回っているかな?」と診断します。実は、儲けることが難しくなっている会社は、PDCAを知っていても、次のような状態になっていることが多いです。

これでは、原材料費の高騰や、お客様のニーズの多様化など、変化の激しい経営環境で儲けを増やしていくことは難しいです。みなさまの会社はどうでしょうか? 心当たりはないですか?

 

では、なぜPDCAサイクルを回せなくなってしまうのでしょうか?

その原因はCheckのやり方にあります。
「Checkは評価だから」と評価だけしかしないため、次のAct「改善策の実行」が始まらずにサイクルが途切れてしまうのです。

 

では、PDCAのCheckとは本当は何をするべきなのでしょう?
Checkは次のステップと観点でおこなうのがよいのです。

 

①評価

日程計画や目標値と実行結果を比べて、『ギャップ』を明らかにします。

②調査と現状把握

ギャップがあった現場をじっくりと観察し、また実行にかかわった当事者から詳しく聞き取りをして、計画や目標の達成を阻害した『問題』を洗い出します。「3現(現場、現物、現実)」で調査をおこないます。

③分析と考察

問題がなぜ発生したのか、要因分析をおこないます。特性要因図や連関図法をもちいます。因果関係を慎重に考察して、問題の『真の原因』や組織の『根本的な課題』を見極めます。

④改善策の決定

真の原因をつぶし、課題を解決する改善策を決定します。当事者全員で意見やアイデアを出し合って決定することが重要です。

 

ここまでおこなえば、Act「改善策の実行」につながっていきます。

さらに、

⑤学びの共有

なぜ問題が起きて、どう改善するのか? それを『学び』として社員全員で共有します。PDCAの効果を社員全員で再認識することがPDCAサイクルを回し続ける原動力になります。

 

「Check」といわれると思い当たる「評価」だけではなく、評価から調査と現状把握へ、分析と考察から改善策決定へとステップを踏むことが経営の継続改善につながります。

そして、社員全員が共通の学びを得ることで会社の文化が育まれ、環境の変化に負けない強い組織になっていくのです。

 

実はデミング博士は亡くなる直前の1993年ごろに、「CheckではなくてStudyをすることが大事」と提唱しました。Studyの日本語訳は調査する、研究する、学ぶなどです。「評価するだけではいけない」という、博士からの大切な教えです。

みなさまの会社が、経営マネジメントの強力な手法であるPDCAを回し続けて、世の中の変化に負けない組織になり、儲け続けてほしいと願っています。


 

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